名探偵コナン ベイカー街(ストリート)の亡霊

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名探偵コナン ベイカー街の亡霊

ストーリー
アメリカ・マサチューセッツ州。天才少年ヒロキ・サワダ(声:折笠愛)は、10歳ながらマサチューセッツ工科大学に通う大学院生だ。過去、皮膚や血液のデータからその人間の先祖を突き止める事も出来る『DNA探査プログラム』を開発した彼は現在、1年で人間の5歳分の成長をする人工頭脳ノアズ・アークの開発を手掛けていた。それはIT産業の帝王と呼ばれているシンドラー・カンパニーのトマス・シンドラー社長(声:津嘉山正種)のバックアップがあればこそ、だ。ヒロキの両親は2年前に離婚し、母親に連れられ渡米したがその母親も病死。今はシンドラー社長に育てられているのである。シンドラー社長の監視の元、殆ど軟禁状態で開発を続けていたヒロキは、電話の一般回線にプログラムデータを流す。画面に「ノアズアーク出航」と表示されているのを確認した後、ヒロキはベランダから身を投げ自殺した・・・。

それから2年後。東京都米花市にある米花シティホールでは、日本のゲームメーカーがシンドラー・カンパニーと共同開発した体感シミュレーションゲーム機・コクーンの発表会が行われていた。コクーンは繭の形をしたカプセルに入り、バーチャルリアリティーの世界で遊ぶというもので、プレイヤーは5種類のステージから好きな物を選び遊ぶ事が出来るのだ。今日は選ばれた50人の少年少女が国内で初めてこのゲームを体感出来る事になっているのである。江戸川コナン(声: 高山みなみ)は毛利蘭(声:山崎和佳奈)、毛利小五郎(声:神谷明)らに連れられ、この会場で行われる完成披露パーティに招待され、来ていた。勿論、少年探偵団の仲間である灰原哀(声:林原めぐみ)、吉田歩美(声:岩居由希子)、円谷光彦(声:大谷育江)、小嶋元太(声:高木渉)も一緒だ。ゲームを体感出来る名誉に選ばれたのは、何故か政治家や警視総監等、上層部連中の孫や子供ばかり。彼らは自分達が上級階級の人間である事を鼻に掛け、コナン達を見下した態度をとる。そしてコナン達を招待した鈴木財閥の人間で蘭のクラスメイトの鈴木園子(声:松井菜桜子)も、プレイヤーとして選ばれた1人であった。警視副総監の孫である諸星秀樹(声:緒方恵美)、財閥系・銀行頭取の息子・江守晃(声:愛河里花子)、与党政治家の息子・滝沢進也(声:高乃麗)、有名狂言師の息子・菊川清一郎(声:斎賀みつき)はパーティ会場で親の権威を傘に着て、サッカーをやったりと、やりたい放題だ。それを止めたのは、コクーンの開発主任である樫村忠彬(声:平田広明)だった。

会場に、コナンの父親で推理小説作家である工藤優作(声:田中秀幸)が到着した。優作は、コクーンのステージに関するアイデアを提供した、開発者の1人でもあるのだ。一緒に戻ってきた阿笠博士(声:緒方賢一)は、コナンにお土産としてゲーム参加のバッチをくれる。最初はあまりやる気の無かったコナンだが、ゲームステージの一つがコナンが激愛するシャーロック・ホームズが登場する時代のロンドンだと知り、興味を持つが・・・「歩美達が遊びたがっているのに、自分だけ参加出来ない」と断る。その頃、樫村の個室では・・・シンドラー社長を呼び出した樫村が、「罪を償って欲しい」と社長に呼びかけていた。樫村はヒロキの父親であり、ヒロキの遺志で行動するノアズアークが送って来た『DNA探査プログラム』を受け取り、ヒロキが実質シンドラー社長によって殺されたも同然である事を知ったのだ。「償う前に、『DNA探査プログラム』を見せて欲しい」と言い出すシンドラー社長。樫村がプログラムを起動し振り向くと、そこにナイフを持って襲って来るシンドラー社長の姿があった・・・。『DNA探査プログラム』をパソコンから抜き取り、パソコンのデータを破壊すると、何事も無かったかのようにその場を立ち去るシンドラー社長。樫村は僅かに残った力を振り絞り、ノアズアークを起動し、息絶える・・・。

通報を受け、目暮十三警部(声:茶風林)達 警察が到着した。それを知り、小五郎とコナンも現場へ急行する。コナンは樫村のパソコンのキーボードの『R』『T』『J』のボタンに血が付いている事に気付く。そのダイイングメッセージが100年前のロンドンのステージと関連している事を閃いたコナンは、その真相を確かめるべくコクーンのゲームに参加する。JTRはJack the Ripper・・・100年前のロンドンに実在した殺人鬼で、切り裂きジャックと呼ばれ恐れられたジャック・ザ・リッパー(声:速水奨)の事だと、確信したのだ。一方、歩美達も、レアなカードをチラつかせて参加者達からバッチと交換、参加していた(コナンはその事を知らない)。そしてコナンが気になる蘭もまた、ゲームに全く興味が無い園子からバッチを貰い、参加するのだった。ゲームが開始されようとしたその時・・・ゲームが制御不可能に陥る。制御を、ノアズアークに乗っ取られたのだ!ノアズアークは、『日本のリセット』を宣言する!世襲制である日本を良くする為、一度リセットすると言うのだ。ゲームプレイヤーが全員ゲームオーバーになると、子供達の脳を破壊し、現実の世界には戻れなくすると言い出すノアズアーク。逆に、誰か一人でもゲームをクリアすれば、全員を解放すると言うのだ・・・。

仮想域にあるスタート地点に集められた子供達。実際の身体は、コクーンの中で眠っている状況だ。ゲームは5種類用意され、内容はヴァイキングの世界、パリ・ダカールラリーのレース、コロセウムでの格闘、ソロモンの秘法探検、ジャック・ザ・リッパーを逮捕する事が目的のオールド・タイム・ロンドンである。子供達は渋々、命がけのゲームに挑む事にする。コナン達や、秀樹、進也、晃、清一郎らは、オールド・タイム・ロンドンに向かう。大人は子供を助けようとコクーンに近づくが、コクーンの表面上には電流が流れていて助けられない・・・。一方、ロンドンの都に到着したコナン達は、いきなり女性の悲鳴を聞く羽目になる。悲鳴の方へ走り、ジャック・ザ・リッパーを発見したコナンは、いつものようにキック力増強シューズを使い足止めしようとするが・・・この世界では阿笠博士の発明品は使えない!阿笠博士はコナン達に情報を送ろうとするが、ノアズアークにより阻止されてしまう・・・。各ゲーム内容には、お助けキャラがいると知っていたコナンは、それが先程ゲーム内に現れた警官達が言っていた「レストレード警部」という人物名がヒントになっていると気付いていた。レストレード警部は実在の人物では無い。このゲームは、実在の人物だけでは無く、架空の人物も存在するのだ。という事は・・・この時代に存在する架空の人物で、正義の存在といえば・・・ベイカー街にいる、シャーロック・ホームズに他ならないのだ!

ベイカー街に向かう途中、秀樹が巨大な時計塔・・・ビッグベンの異変に気付く。針が50分から49分、48分と逆行しているのだ。コナンは、それがゲームに参加していてまだ残っている子供の数だと気付く。恐怖の表情を浮かべる、現実世界にいる大人達。その中、「早くもっとゲームオーバーになってしまえ・・・。子供達がジャック・ザ・リッパーの正体に辿り着いたら、私は終わりだ・・・」と考える、シンドラー社長の姿がある事は、誰も知らない・・・。一方、コナン達はあと少しでベーカー街に辿り着くという所まで来ていた。その時、謎の浮浪者(声:宝亀克寿)がアコーディオンを弾きながら現れ、「ジャック・ザ・リッパーに気を付けろ、死にたくなけりゃ、どうするか・・・お前も血まみれになるこった・・・」と意味不明な歌を歌う・・・。ようやくホームズの下宿先に辿り着いたコナン達だったが、ホームズはワトソンと出張していて不在であった。全て、ノアズアークの仕業だ。優作の考えたストーリーでは、プレイヤーはホームズと協力し、病気に侵された貴族が正体であるジャック・ザ・リッパーを追い詰める・・・というものであったが、ノアズアークが別のストーリーに書き換えてしまったのだ。

ホームズの下宿先のハドソン夫人(声:速見圭)にベイカー・ストリート・イレギュラーズ(ホームズの作品に登場する、ホームズの手足となって働く浮浪者の少年達の事だ)と勘違いされて屋敷に入れて貰えたコナン達。ホームズ達の写真が立て掛けてあり、ホームズの姿は優作に、ワトソンは阿笠博士にソックリであった。コナン達は、ホームズが記録しているジャック・ザ・リッパーの資料を探す。見付けた資料の中には、「2人目の犠牲者ハニー・チャールストン。一人暮らしの41歳の女性。殺人現場の遺留品は、2つのサイズの違う指輪」「ジャック・ザ・リッパーはモリアーティ教授に繋がっていると確信している」と綴られていた。どうやら、ホームズの宿敵であるジェームズ・モリアーティ教授(声:小林清志)も、ゲームに登場するようだ・・・。用心深いモリアーティ教授に接触するには、彼の腹心の部下であるセバスチャン・モラン大佐(声:藤本譲)に接触するしかないと考えたコナンは、大佐はトランプクラブを根城としているとのホームズのメモを発見し、急ぎトランプクラブへと向かう。建物に1人裏口から侵入したコナン。モラン大佐は、ポーカーで一人勝ちしている状況であった。相手の後ろにいるサルを使い、イカサマしているのを一瞬で見抜くコナン。そこに、コナン01人に手柄を立てられまいと、秀樹と進也が入って来る。そして、コナンからイカサマの方法を聞いた秀樹と進也は・・・「イカサマだ!」と叫びながらモラン大佐の方へ歩き寄って行く!しかも、モリアーティ教授の居場所を聞き出そうと功を焦り、勝手に持ち出して来た『ホームズ邸にあった銃』を、モラン大佐に向かって構える!そして迫ってくるモラン大佐にビビり銃を発砲、大乱闘になってしまう。助けにやってきた蘭達の活躍もあり、何とかその場は切り抜けたものの・・・椅子で殴られそうになっているコナンを庇い、清一郎がゲームオーバーになってしまった・・・。そして歩美と光彦もまた、殴られてゲームオーバーだ・・・。秀樹が落とした銃を拾い、彫られているイニシャル「S・H」がシャーロック・ホームズであると気付き、激昂するモラン大佐はコナンに向かって発砲!コナンを庇い、ゲームオーバーになる元太。そしてモラン大佐は、再びコナンに向かって銃を構える!絶体絶命のコナン、さてどうやって切り抜ける?!

感想
○名探偵コナンの劇場版第6作目です。実は、世界観とか、脚本とか、この作品が一番好きかも~。

○体感シミュレーションゲーム機・コクーンの発表会で殺される開発主任。そのダイイングメッセージから犯人の手がかりがゲーム内にある100年前のロンドンの世界にあると閃いたコナンは、ゲームに参加する。だがゲームは人工頭脳ノアズアークに乗っ取られてしまう。誰か一人でもゲームをクリア出来なければ、参加した子供達は全員殺すというのだ。コナンはゲームを無事クリアし、殺人犯を追い詰める事が出来るのか?!という内容ですね~。

○結構複雑な話なので、子供より大きなお友達向けかも知れませんね(笑)。でも傑作なので、コナン好き・・・というかシャーロック・ホームズ好きなら観るべし!

ラストは・・・
モラン大佐の部下が、大事そうにワインを抱えているのに気付いたコナン。そのワインは先程、席の上座に置いてあった物だ。咄嗟にワインを奪ったコナンは、ワインを人質にして状況を打破しようと試みる。状況から見て、そのワインは後で到着するモリアーティ教授が飲むべき物なので、ここでワインを失えばモラン大佐のメンツが丸つぶれになるからである。膠着状態に陥る場。そこに、「モリアーティ様が、皆さんにお会いしたいと申しております」と言いながら馬車の御者が現れる。素直に従う、コナン達。裏通りに停められた馬車には、モリアーティ教授らしき人物が乗っていたが、コナンは「試しているの?本物のモリアーティ教授はここにいるもん」と御者を指さす。先程モラン大佐が御者に敬語で話しているのを、聞き逃さ無かったのだ!更に、モリアーティ教授は天然系のコロンを好む点も、御者と合致したのである。コナンはモリアーティ教授に、ジャック・ザ・リッパーの事を質問する。ジャック・ザ・リッパーは、母親に捨てられて路頭に迷っていた浮浪者で、彼の中に犯罪者としての素質を見抜いたモリアーティ教授が一流の殺し屋に育てたのだ。暴走し始めているジャック・ザ・リッパーを疎ましく思っていたモリアーティ教授は、コナン達に協力を申し出る。明日、サンデータイムズの広告に、ジャック・ザ・リッパーへの殺人指令を載せるので、コナン達に先回りして捕まえろと言うのだ。去って行くモリアーティ教授・・・。秀樹と進也は、自分勝手な行動から4人ものゲームオーバーを出した事を反省するのだった。

翌日、ジャック・ザ・リッパーによる第2の事件現場を調査したコナンは、近くにあった教会の張り紙から、その日『親子バザー』が開かれていた事を知る。そしていよいよジャック・ザ・リッパーとの対決だ。新聞には、『今宵、オペラ劇場の掃除をされたし。MよりJへ』と書かれた広告が掲載されていた。その日の新聞には、『凱旋講演! ワルシャワ王室 オペラのプリマドンナ アイリーン・アドラー』という記事も掲載されており、アイリーンが標的に違い無い。アイリーンはホームズが生涯愛した女性なのだ。その時、既に時計の針は6分を示していた。そう、他のステージにいる子供達は全員ゲームオーバーになっており、残っているのはコナン達だけなのだ・・・。

オペラ座でアイリーンに面会するコナン達。アイリーンはコナンの母親・工藤有希子(声:島本須美)と瓜二つであった。ホームズ好きの優作が、自分をホームズのモデルにしているのだから、当然コナンには予想通りだったが。コナン達は講演の中止を進言するが、コナン達が守ってくれると信じているアイリーンは講演を止めようとはしない。そして舞台の幕が開き、暫くした時・・・劇場で爆弾が爆発!アイリーンの上から、照明が落下してくる!咄嗟にアイリーンを庇い、ゲームオーバーになる進也と晃・・・。彼らもまた、他人を思いやれる人間に成長していたのである。崩れる劇場。逃げる途中、コナンを庇い哀もゲームオーバーに。逃げるジャック・ザ・リッパーを追う、コナン・蘭・秀樹の3人。ジャック・ザ・リッパーは、駅から列車に乗り逃走を図る。コナン達も列車に乗りそれを追う!

コナン達は、車掌に「ジャック・ザ・リッパーが変装して乗客に紛れ込んでいるので、一つの車両に集めて欲しい」と話す。そしてコナンは、車掌に乗客の手を挙げるよう指示を出す。第2の現場に残されていたサイズの違う2つの指輪・・・大きい方は被害者の物で、小さい方は母親に捨てられたジャック・ザ・リッパーの物だとコナンは推理する。その日は教会で親子バザーが開かれており、自分の夢の為に子供を捨てた被害者・・・すなわち母親を殺したジャック・ザ・リッパーは、母親とバザーに参加したかった気持ちを込めその場を現場として選び、指輪を残していったのだ。子供の頃からずっと同じサイズの指輪をしていた人間の指は細いというコナンの推理の条件に合う女性こそ、ジャック・ザ・リッパーが女装した姿だ!逃げるジャック・ザ・リッパーと、それを追って飛び出して行く蘭!ジャック・ザ・リッパーが煙幕を使うと、乗客の姿が全て消える。もう、このゲームに他のキャラは必要無いのだ!

同時刻、現実世界では優作が樫村殺害の犯人を推理、目暮警部達に披露していた。金属探知機があり、凶器を持ち込めない状況で、考えられるのは会場にあった物を凶器として使ったという事だ。パーティ会場にあったブロンズ像の一体が、短剣を握っていたのである。防犯ビデオには、秀樹がサッカーボールをブロンズ像に当てて落とし、拾って戻す様子が記録されていた。そして地下のゴミ集積所に捨ててあった、偽物の短剣(本物を犯行に使用している間、飾ってあった偽物だ)からは、シンドラー社長と秀樹の指紋が検出された。偽物から指紋が出る・・・という事は、その人物が犯人であるとしか考えられない。犯人はシンドラー社長でしかあり得ないのだ!

列車の機関室にも、誰も人はいない。しかもブレーキは壊されていて、どんどん列車は加速している状況だ!車両の屋上に上ると、そこには縛られた蘭とジャック・ザ・リッパーがいた。蘭とジャック・ザ・リッパーはロープで結ばれており、ジャック・ザ・リッパーが落ちれば蘭も死んでしまう!「望みは何だ!」と尋ねるコナン。「生き続ける事だ!俺に流れている凶悪な血を、ノアの箱舟に乗せて次の世代へとな!」と笑う、ジャック・ザ・リッパー。そう、それがシンドラー社長が樫村を殺した動機でもある。シンドラー社長は、ジャック・ザ・リッパーの子孫なのだ!そんな事が世間にバレれば、身の破滅だ。だからその事を『DNA探査プログラム』で知ったヒロキ少年を自殺に追い込み、更に樫村を殺害したのである。

コナンとジャック・ザ・リッパーとの戦いは続く。あと10分で列車は終着駅に激突だ!そして遂に、コナンがジャック・ザ・リッパーに捕まってしまう!意を決し、滝に向かって身を投げる蘭!ジャック・ザ・リッパーも、ロープを斬る暇無く、一緒に落下していく・・・。残ったのは、コナンと秀樹のみ。列車は停められないし、助かる為には機関車と車両を切り離すしか無かったのに・・・蘭は落下していないし、乗客はノアズアークが消してしまった。子供2人の力ではどうあがいても連結部を切り離せない。打つ手無し、だ・・・。

コナンが諦めようとしたその時、あの浮浪者が突然現れ、「お前達はまだ血まみれになっていないじゃないか。もう諦めるのか?」と言い笑う。一瞬、その姿がホームズに代わり、浮浪者は消えた。秀樹の服・・・赤い上着を見たコナンが打開策を閃く!列車の最後尾にある荷台に積んである赤ワインの樽を、全て斧で破壊し、中をワインで満たし・・・列車がホームに激突する瞬間、ワインの海に潜ったコナン達・・・。

スタート地点に戻ったコナンと秀樹。コナンは秀樹の正体が、ノアーズアーク・・・ヒロキ少年であると見抜く。秀樹のデータを借り、ずっとコナンと行動を共にし、観察していたのだ。コナン達を危険に曝しながらも・・・彼らが一致団結し、危機を乗り越える事を望んでいたのである。『日本のリセット』とは二世を抹殺する事が目的では無く、親の力に頼らずに自分達の力で危機を乗り越える力を得る人間になる事を望んでいた、という訳だ。ヒロキ少年は優作が父の仇を取ってくれたと感謝を述べ、コナンを現実世界に戻す。同時に復活する、参加者である50人の子供達。秀樹はずっと眠っていたので、当然冒険の記憶が無かった。そしてノアーズアークが消滅する。まだこの時代に、人工頭脳の存在は早過ぎるからだ。「安らかに眠れ、ヒロキ君・・・」コナンは、そう思うのだった。


○ラストもスッキリ。これが映画だよ!って感じです。最近のコナン君は、あんまりスッキリしないんですよねぇ。殆どアクション映画になっちゃってて・・・。中には、怪盗キッドが主役じゃね?!みたいなのもあるしさぁ(笑)。
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